夏、延長戦ついに終了・・・
みなさまこんにちは。
急に涼しくなって、キンモクセイとか十五夜とか秋のイベントも次々やってきていますね。
9月の29,30日と行われた「マチ工場のオンナ」の劇伴録音ですが、昨日トラックダウンを終えて
私が関わる行程は全て終了しました。
お
お
お
おおおおおおおお終わった・・・・・・・・・・・・
もちろん、撮影や編集、PR、放送はまだまだこれから続くのですが・・・
寂しくて寂しくてしょうがないです。
すり切れるほどに読んだオーダー表、机の上に散乱していた下書きの五線譜、、
片付けながらちょっとうるっとしました。
自分にとって2年ぶりの連続テレビドラマのお仕事で
初めて連ドラを担当させて頂いた時と同じドラマ10の枠で
しかも「ジャズテイスト」というオーダーで
どうしてもわくわくより不安の方が最初は大きかったです。
でも、今まで生きて来た26年間の中で間違いなく一番、幸せな2ヶ月間だった・・・
ここまで思うのにはもう一つ理由があって
このドラマのお仕事は「落語心中」で私を知った方に名前を挙げて頂き、決まったお仕事でした。
・・・!
・・・ひこばゆってる・・・!
(訳:「ひこばゆ」古い切り株から新しい芽が育っていくこと。落語心中のお仕事は終わりましたが、落語心中という切り株から新しい縁とチャンスが伸びてくれていたのだと感じました)
作曲家にとって
その作曲家人生の中で、出会って、音楽を書かせてくれた方々の想いは
静かに心や音楽性を豊かなものにしてくれる肥やしや栄養なんですね。
そうしてどんどん豊かになって
聴いてくれる人の気持ちも少し晴れやかになる、そんな瞬間を少しでも多く作っていくことが
私の人生の、賭すべきことなのかな。
作曲家は、なりたくてなれるものでないと常々思います。
この人を作曲家にしたい、という色んな人の想いが積み重なって、作曲家でいさせてもらえてるのだといつも思います。
それはもちろん制作の方々もそうですが
私の譜面を演奏してくれる音楽家さんたち
それを録って、製品にしてくる技術の方たち
そしてそれを聴いてくれるみなさん
サントラを買ってくれる方も
私の名前を覚えて、このブログに来てコメントをくれる方も
はたまた、私の名前など知らなくても、作品を見て「音楽いい」って思ってくれた方
みなさんそうです。
私を作曲家にしてくれてありがとうございます。
なんか遺書みたいなのでこの辺でやめます。
あ、なんか恥ずかしくなってきたのでもう今日はこの辺で。
急に終わるね。まぁいっか。恥ずかしい。今日はもう寝る。
全然関係ないのですが
今日夕飯の支度をしていて、スライサーで親指をカットしました。
大した傷じゃないので傷パワーパッドを貼っただけでどうにかなってますが
実は忘れもしない去年の10/16、
私は同じく遅めの夕飯の支度をしていて、黄色のパプリカを勢いよくスライスしていたそのまま、右手中指の先端を切断し、人生初の夜間救急に駆け込みました。
切断しちゃってたので縫えなくて止血してもらっただけでしたが。
一年経ってようやくピアノを弾くのに支障がない所まで回復しましたが
10月って、スライサーで指をカットしやすい月なんだなぁと思いました。
みなさんも気をつけてね。スライサー。