澁江夏奈のブログ。

作曲家 澁江夏奈のブログです。

CMおしごと:eo光 登場篇

 

クーラーでひんやりとした部屋から、一歩外に出て

むっぅぅわっ

という熱い湿気に襲われた時、

「日本の夏だ・・・」

と季節を感じる、風流なM気質が私にはあります。

 

こんばんわ、早速先日ちょこっとお話した音楽をやらせて頂いたCMが早速公開となったので

ここでもみなさまにお見せしようとやってきました。

 

こちらです!

 

CMギャラリー|ケイ・オプティコム

 

関西の方では、6月の終わりより放送されていたようです。

 

長谷川博己さん演じるEOアドバイザーが、新しい電気料金プランを提案しにご家庭を訪問して・・・?

というストーリーに、ジャジーでハッピーな感じの音楽を作らせて頂きました。

 

昨年、8月の電気料金が1万円(一人暮らしです)を超えた私としては興味深いのですけどね、こちらのサービスは関西限定だし、戸建てが対象のようで・・・

 

なんにせよハセヒロさんがおうちに来たら、問答無用でお話し聞いちゃいますよね〜

 

そんな感じのCMでございました。

 

 

 

 

 

ところで

このたびも、学びと感謝でいっぱいのお仕事でございました。

「CM音楽」って、独自の発展を遂げた一つの音楽ジャンルだと思っております。

たった30秒でしょ?と思いきや、「CM音楽」がなんたるかを分かってない作家が書くと「CM音楽」にはならないのです。

更に言えばインストではなく歌である「CMソング」なんて、その不可侵領域たるや最たるもの。

古くはミキトリローさんが数々の名CMソングを発表なさっていましたが、

「コピー」や「商品名・店名」に音韻をつけ更に覚えやすいものにしていく、というひらめきは

ただの作曲家、に出来ることではありません。

「いとーに行くならハ・ト・ヤ」とか「行っくぜとうっほく♪」とか「ニューマイティアーCL〜♪」とか。

 

もちろん、最近は「CM音楽」っぽくない、アーティスティックな楽曲を起用し、従来のCM感からかけ離れた(商品やサービスを伝えることを第一目的としていないような)作品も目にするようになり

 

広告、CMの世界の奥深さを

関わる度に感じ

更に普段、目にするCMに対する見方もちょっと変わってきて

お仕事しながら学ばせてもらえる環境に感謝する日々です。

 

ところで最近、自分がとってもかっこいい!!と思ったCMをご紹介します。

 

TOYOTAハリアーターボという車のCMなのですが。

 


ハリアーH.T.「野性」篇 120秒

 

もうね、かっこよすぎて。映画か。

 

何より感動したのは、2分間の映像のうち1分45秒まで車が出て来ないのです。

なんのCMなのか、分からないのです。そこまで見続けないと。

見る人を、飽きさせないという底知れぬ自信を感じたCMでした。

 

 

 

 

 

 

あれ。自分の仕事の宣伝のはずが、全然違うCMの話に。。。。。。。

 

 

爽健美茶×ディズニーミュージックキャンペーン、スタートです!!

 

ついに今月26日より、スタートしました!

 

先日公開したこの時の録音は・・・

 

kana-shibue.hatenablog.com

 

 

こちらのキャンペーンで聴けるトラックの録音でした!

 

 

secure.sokenbicha.jp

 いくつか種類があるのですが

ピンク色のボトルで聴ける「美しくリラックス」のトラックにオーケストレーターとして参加しております。

 

アレンジャーである木原健太郎さんのアレンジを最大に生かすオーケストレーションを試行錯誤し、更に室谷大先生チームの素晴らしい演奏がなんともみずみずしいトラックに昇華させて下さいました。

ぜひ、お仕事の休憩時間や寝る前のリラックスタイムに。ご堪能頂けたらと思います。

 

今は美女と野獣と雪だるま作ろうの2曲のみの公開となっていますが、これから順次、ホール・ニュー・ワールドやいつか王子様がなど、聴けるトラックが追加されていきますよー!

楽曲はなんと11月19日まで聴けるとか。

 

改めて、このような素敵なプロジェクトに関われたことを光栄に思います。

 

 

 

ぜひぜひピンクのミッキー、探してみてください。

 

 

Vanilla sky

 

(ある映画のシーンです)

 

家族や友人や今まで培ってきたもの。

全てを失ってひとりぼっちになって

パリにたどり着いた時に目に飛び込んで来た

夕焼けに染まるパリの街並に

「なんて美しいんだ」

とつぶやく。

 

何を失っても、

美しいものを見た時に美しい、と思える

その心を「幸せ」というのかなと

思い、号泣したシーンです。

 

そのシーンには素敵な音楽がついていましたが

私ならそのシーンこんな曲を書く!

と息巻いて、18歳の時に作った曲です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出張。

 

先日のことなのですが、あるCM音楽の作業のため

なんと

 

f:id:kana_shibue:20170620020257j:image

 

家の仕事場に組んであるセッティングをばらし、都内某スタジオに持参し

スタジオで仕上げ作業をしました。(2回目)

 

昨年の秋にも同じことをしたのですが、その時にどこかにぶつけたらしく

画面右上を破損。

スペック的にも結構、仕事内容に耐えるのは日々厳しくなっており

「老兵は去るのみ」

という言葉が聴こえてくるような、聴こえてこないような。

 

5年以上も前の旧型のiMacは、人間で言えば

もうとっくに隠居してもおかしくないパソコン年齢なのではと思っています。

 

今、私は25歳なのですが

25歳ですでに「新しいものに挑戦する」

というのが怖くなってきています。

新しいパソコンに変える。

新しいソフトを入れてみる。

新しいDAWを使ってみる。

 

素敵な30代を迎えるためには、今少しでも多くのことを吸収し

できないこと、知らないことを少しでも減らさなくては!と思うのですが。

 

 

 

あの、50万くらいするiMac、買おうかな。。。。。。。。。

 

 

 

今回作らせて頂きましたCMは、今月末か来月にはオンエアされるかも?

(残念ながら関西のみでの放送ですが)

 

小さな巨人みたいな素敵な御仁がおうちにやってきて・・・電気料金を・・・お任せ・・・

そんなCMでした。

 

ネットで見れるといいなぁ〜

 

 

昭和元禄落語心中-助六再び篇- BOX発売しています!!

 

もう数日過ぎてしまいましたが、「昭和元禄落語心中- 助六再び篇-」のBlu-ray BOXが発売になりました!!

 

 

Amazonで、25684千円ですって。

 

いや〜ちょっと迷う。高い!一ヶ月の食費より遥かに高い!

 

そう、思われる方も多いとは思います。

 

しかし。

このお値段に見合うプレミア仕様であることを、ここでご紹介できればと思います。

 

こちらの中身ですが、助六再び篇の1話から12話のDiscに加え、

・智一&勝平の落語放浪記[全十四回]、トークイベント 柳家喬太郎×「昭和元禄落語心中」、やさしい根多解説

昭和元禄落語心中傑作選
・ボイスドラマ「八雲と小夏篇」/有楽亭八雲(CV.石田彰)、小夏(CV.小林ゆう)、松田(CV.牛山茂)、親分(CV.土師孝也)、お栄(CV.斎藤恵理)
・落語「野ざらし」/与太郎(CV:関智一)
・落語「明烏」/有楽亭八雲(CV:石田彰)

・澁江夏奈による助六再び篇のために書き下ろされたサウンドトラック

などなどが合わさった全6枚組。

 

あれあれ!!与太郎と八雲師匠の噺も収録されているではありませんか!!!

 

そう、落語心中の

「アニメ」「落語」「音楽」

これらが詰め込まれたBOXとなっています。

 

更には封入特典と致しまして
落語心中之思出(スタッフ&キャストコメント集)

といふものが。

(澁江も僭越ながら、コメントを提供させて頂きました。文字と名前をただたた黒ペンで書いたシンプルを通り越した、究極の文字による勝負。サイン考えておけばよかった。。。)

 

最後に

BOXのパッケージ、これはもちろん雲田先生の描き下ろしの絵になります。

落語心中が完結してから1年。

最新であり最後の可能性のある与太郎のカットです。

もう、雲田先生が与太郎を描かれることは最後かもしれません。

そんなの悲しくて仕方ないですよね。

また、会いたいですよね。

声を、噺を、聞きたいですよね。

そのためにはこちらBOXを購入して頂くと・・・・・・

 

 

『落語心中、売れとるやんけ!!!劇場版作ったら観に来る人いっぱいおるやんこれ!!!』

 

 

と、大きな会社の偉い方々が思って下さるかもしれません。

 

また、与太郎達に会いたい

信乃助の噺を聞きたい・・・

そんな想いを叶えるためにもぜひ!BOX、購入頂きますよう何卒よろしくお頼み申し上げます・・・・・・!

 

 

しかし、どうしてもBOXは買えない・・・という方は

こちらのダウンロード販売でサントラをお楽しみ頂けたらと思います!!!

 

 

昭和元禄落語心中音曲集其の三

昭和元禄落語心中音曲集其の三

 

 

"人生のサントラ"

 

春のエンディングが終わって行く余韻を、寂しがるいとまもなく

もう夏のイントロは始まってて

ボーカルが歌い出しのために吸った息の音が聞こえる

 

そんなうだる5月最後の日です。

 

ちょっと嬉しい、自慢したいことがあります!

 

椎名林檎さま、12年ぶりに行われたツアー「椎名林檎と彼奴等がゆく 百鬼夜行2015」のソフト化を記念し行われたナタリーさまのロングインタビュー。

 

そこで、恐れ多くも名前を出して頂きました。

 

natalie.mu

 

椎名林檎

この名前に多くの「椎名林檎」を知らないは

"好きな人は好きな、クセの強いアーティスト"

といったイメージを抱かれると思います。

 

しかし近年、林檎さまのワークはプロデュース業や監督業といったいわゆる「裏方仕事」(インタビュー中では"雇われ仕事"という表現もありましたね)が多く

「林檎さんの曲を違う人が歌う」

「林檎さんが作った音楽ではないものを目にする」

ということが増えてきたことを、皆様はお気づきでしょうか。

 

昭和元禄 落語心中の主題歌となった「薄ら氷心中」「今際の死神」、

話題となったTBS系列ドラマ「カルテット」の主題歌「おとなの掟」

といった楽曲提供では、もちろん林檎さまが歌っているわけではないのに

そのオケのサウンド、歌詞とメロディーのハマり方、コード進行から

「林檎の曲だと思ったのに林檎の声じゃない!」

という驚きをされた方もいるのではないでしょうか。

 

インタビュー中では「雇われ仕事」と書かれていたこの職業作家としてのワークですが

私はまさにこの林檎さまが体現されている「仕事」に強く強く憧れます。

 

林檎さまは「言われたとおりに書いた」と仰っていますが

言われたとおりに書きつつ自分のサウンドを入れる、というのは大変難しいことです。

オーダー通りに書いたら自分がなくなってしまう、これが多くの職業作家を目指す人間が仕事をし続ける限り悩むことです。

それを林檎さまは「お母さん」というなんとも面白い表現で語っていらっしゃいます。

 

更に驚いたのは、林檎さまが自分の名義で自分が歌い表現してきた楽曲に対しても

私たちオーディエンスをクライアントに見立て、

「人生のサントラ」として発表してきたのだということ。

 

サントラには、多くの曲があります。

色んな編成、テンポ、エレクトロもあればオーケストラサウンドもあり、劇中歌もあり・・・

そんな中の一曲に入れてくれたら、という

奥ゆかしくて主張しすぎなくて

でも作家としてしっかり自分のエッセンスを入れている

林檎さんの楽曲の中に確かに生きるイノセンスな想いを

感じました。

 

私が生きて来た今までの25年の中でも

やっぱり、林檎さんの歌と曲が主題歌になっているクールが何回かありました。

 

 

 

 

色々胸が熱くなるインタビューでした。

こんなにも職業作家として生きてるアーティストが他に日本にいるだろうか?

この相反する立場の真ん中で

自分の意志を体現し続けている人が。

 

 

 

 

わたしもがんばろう。。。。

 

かたまり肉とは。~CMその2~

 

昨年の1月から、かれこれ1年半近くアレンジを採用して頂いております

クリアアサヒ」のCM。

 

なんと最新バージョンでも引き続きわたくしのアレンジ採用されているだけでなく

かの有名な

クリアアサヒが♪家で冷えてる♪」の替え歌部分だけでなく、

オリジナルのインターバル部分も採用して頂いております。

 

www.asahibeer.co.jp

よりオリジナル感の増したものとなっています。

 

塊肉の憧れ、わかります。

こんな風に家で塊肉パーティー出来たらそれはそれは楽しいでしょう。。。

そんな楽しい家飲みの際はぜひクリアアサヒをご購入頂きたいです。

 

ぜひぜひご覧くださいませ。