澁江夏奈のブログ。

作曲家 澁江夏奈のブログです。

アニメの新しい可能性!!!!!!!!

 

注・進撃の巨人47話「友人」のネタバレを含みます。

 

 

先日、衝撃的な事が起こりました。

 

私がアニメを日常的に、恒常的に、例年、ウォッチするようになってから早16年

 

16年間、何十、いやもう3桁いってるかもしれない作品数見てきましたが

 

初めてのことです。

 

その時のツイートがこちら

(興奮による誤字そのまま)

 

 

そうなんです。

 

アニメというのは、多くの場合

 

アバン

オープニング

Aパート

CM

Bパート

エンディング

(ごく稀にCパート)

 

という構成で1話が成り立っています。

 

 

アバンやオープニング、エンディングは尺の都合カットされることなどはよくあることなのですが

 

そう、興奮して赤く染めちゃった、テレビ放送用シリーズにおいては

このAパートとBパートの間に挟まれるCMはNHKで放送される作品を除いて必ずあるものですよね。

 

少なからず民放ではCMがなかった放送を見た記憶はありません。

 

NHKではCMはないので、AパートとBパートに分かれないこととか、多分あると思うのですが

 

今回このツイートの発端となった進撃の巨人第3期47話「友人」で私が何にそんなに驚いたかというと

 

AパートとBパートに分かれておりAパート終わりにはアイキャッチ画像も挟んでありながら、劇伴がシーンをまたいだのです。

 

初めから印象的な回でした。

 

襲いかかる巨人、立体起動装置のアクション作画がとにかくかっこよい、この進撃の巨人において

中だるみしがちな過去回想回を、ケニー役山路和弘さんとウーリ役古川登志夫さんの超超超大御所様日本の声優会アニメ会の宝この世に生まれてきてくださってありがとうございますクラスの声優さんのお芝居が重厚に支える回。

 

ケニーとウーリの過去、関係をケニー視点でAパートで描き、そのまま虫の生きとなり自身の甥であるリヴァイと再会する現在、Bパートへと続きます。

 

本来であれば、過去を知ったAパートを見た後視聴者はちょっと一息つきたいのです。

 

トイレに行ってお茶を飲んで、ふむぅケニーはこういう経緯、こういう想いでレイス家に使えてたのね、で、大惨事になった今リヴァイに命からがらのところ発見されるけど

どうなるのかしらー

 

よっこしょ、さBパート始まる

 

と、したいところ!!!!!!させない!!

 

させないのはもちろんNHKだからです、CMないからそのままBパートに突入しちゃうんですが

 

その、ケニーの過去から現在への心境をアイキャッチを一度だけ挟みつつ

 

哀愁漂うヴァイオリンの旋律の劇伴がくるみ、そのままBパートへと突入する演出

 

 

まるで、首根っこをつかまれながら

 

はい、今息して!はい!ここからは息を止めて見て!

 

と息する瞬間まで支配されるかのような完璧な演出

 

 

斬新で、完璧で、恐ろしい演出でした。

 

音楽の付け方一つでここまで見る人を引き込む事ができる

 

「劇に伴う音楽」

 

これがあるから、こんなにも作品は心に響いてしょうがないものになる。

 

なんて素晴らしき劇伴の世界!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

とまでの衝撃を受けた進撃の巨人47話でした。

 

アニメはAパートBパート必ずセパレートされてるもの、という先入観があったのですごい衝撃だった。いやぁ頭が固くなっていてよくない。

 

正直進撃3期NHKでやるって聞いた時誤植か誤報だと思ったのですよね

 

NHKでやることにメリットってあるのかなって

なんでNHKになったんだろうって

 

でも、これ、CMがある民放じゃ絶対できない演出だし

 

NHKという放送枠だからこそ開く事ができた演出なんだと思うと

 

納得。

 

同じ事がNetfilxでも言えますね。1期2期の時と違い、Netflixで視聴している人もものすごく多いはず。

 

 

フル3Dアニメが出てきた時も、実写の人物が登場した時もすごい衝撃でしたが

 

これから、技術の進歩によってどんどん「アニメ」が進化していくのだと思うと

 

未来が楽しみでしょうがないですね〜。

 

そんな攻めた作品に私も作曲家として関わって行き続けたいですね。

続けたらいいな。がんばろう。

 

 

 

 

 

いやぁ、

 

Aパートのケニーとウーリのお芝居(過去)から引き継がれる

Bパートのケニーとリヴァイのお芝居(現在)

 

リヴァイの、声を出さない息を吸う音だけで動揺が伝わるお芝居に

 

ケニーの若い時から全てを悟って受け入れた達観した語り、

 

ウーリの全て覚悟を決めているから強くも愚かで真っ直ぐなお芝居、

 

何もかもが素敵な回でした。

 

進撃はアクションだけじゃない

 

人食べる巨人をぶったぎる爽快アクションアニメではないんだよ!!!!!!!

と叫びたい。

 

 

一つの国の謎と、時代の変遷に巻き込まれる登場人物たちの背負うドラマ

 

策略と、想いと、勝つ者と負ける者の交差。。。。。。。

 

進撃の巨人という大作が生まれる世界線に生きててよかった。。。。。。。

 

 

 

 

っとここでもう2000字超え。

 

そろそろ丑三つ時にもなりますし、寝ましょう。

 

 

 

 

あ、そろそろ

 

この夏しこしこと狭い6畳間で作っていた楽譜や音楽のお披露目が近づいています。

 

秋はまた新しいお仕事に呼んで頂けていたり。

 

近々お知らせするので、またブログももりもり更新されることでしょう。

 

乞うご期待ッ!!!!