「天才てれびくん」への愛と、「天才ビットくん」への感謝について
この10年間の間に、多くの人に言われ、多くの人に言ってきたことなのですが
ツイッターで想いを連投しました。
唐突にこんな話題なんですが、、、最近「天てれに出てたよね」「元てれび戦士だよね」っていう話題を振られることがよくあるのですが、すみません。。。出てません。。。名前は似てるけど出演者も全く別の姉妹番組に出ていました。
— 澁江夏奈 (@kana_shibue) 2018年3月17日
天てれに出るにはものすっっごい倍率のオーディションに受からないといけないし、当時のてれび戦士はみんな憧れだし今でも活動追いかけてるほど自分にとっては(引退された方も)憧れのアイドルなので、出てないのに出てたって思われてるのがなんかもう全体的にただ申し訳ない。。。
— 澁江夏奈 (@kana_shibue) 2018年3月17日
https://twitter.com/kana_shibue/status/974975884649160705
なので、「ビットルズでしたよね」と声をかけて下さる方
— 澁江夏奈 (@kana_shibue) 2018年3月17日
ビットルズのキーボードが今は作曲家になっていると知って、劇伴を担当したアニメやドラマを見て下さる方
ビットルズの曲なんて1曲もやらないのに、私のコンサートに来て下さる方々には本当に感謝しています。幸せをありがとうございます。
私は11歳から13歳まで、「天才ビットくん」というNHKの教育番組の音楽コーナー「Bレーベル」に、バンドメンバー(キーボード担当)として出演していました。
天才ビットくんは「ビットワールド」という架空の世界が舞台で、そのビットワールドで活躍してる売れっ子バンド、という設定だったかな。
それよりも前から私は芸能活動をしていました。
超絶可愛い妹が幼女の時、街で芸能事務所にスカウトされてレッスンに通い始めたものの超絶人見知りの妹はすぐさまドロップアウト→私がやりたい!と親にお願いして、妹と代わる形で私は事務所のレッスンに通いはじめました。
当時6歳、もうピアノやヤマハもやっていたので、自分としては更にお芝居やダンスのお稽古事が増える感覚で通い始めるものの
当然、子役としてドラマや映画に出演できる機会はなかなかなくひたすらレッスンに通いたまにオーディションに落ちまくりエキストラをやる日々を重ね
気づけば背も伸び、子役のオーディションが受けられなくなる11歳に私はなっていましたある日。
「楽器が弾ける小学生」が条件のオーディション情報を発見しました。そう。ビットルズのオーディションです。
尻込みする私の背中を父が押してくれ応募、そして驚くことに事務所から書類審査に受かったと連絡をもらいました。
オーディション情報が書いてあった細長い黒板を見た記憶は、未だに消えていません。
オーディションでは、当時流行っていた浜崎あゆみさんの曲をピアノソロにアレンジして弾きました。
それと、審査員の番組ディレクターやプロデューサーさん達に音を一音ずつ選んでもらって(例えば、Aさんは「レ」Bさんは「ソ」Cさんは「ド」とか)
その音をメロディーに即興で1曲作って演奏、とかもやりました。
(すごい驚かれましたが、ヤマハではみんな普通にやってました)
合格のお知らせをもらった時は、自分以上に家族が喜んでいたのを覚えています。
でも、クラシックしかやってこなかった私には圧倒的にポップスの知識が足りなかったので
ビットルズの活動が始まると同時に、ポピュラーピアノ&キーボードのレッスンに親は通わせてくれました。
そのレッスンが、ジャズを知るきっかけになり、今の仕事にも繋がることになります。
ビットルズとして活動した3年間は
それはもう刺激的な期間でした。
基本的にリハーサルは毎週土曜日、3ヶ月に1回、バンドのプロデューサーであるビットール岡田さんから新曲を頂いて、レコーディングやライブに向けてリハーサルを重ねていました。
レコーディングはNHKの局内スタジオで録音していました。
今思えば、私は11歳でNHKの某レコーディングスタジオのピアノを弾いて、プロのレコーディング現場に関わらせて頂いていたのです。
MVのためのロケや撮影も毎回毎回楽しかった。
更にビットルズが活動休止する前に放送された最後の曲では作詞作曲を担当させて頂いて
作家デビューまでも果たさせて頂いてしまいました。
当時の経験は、間違いなく財産です。
そして当時の私の活動を、友人も、学校も認めて応援してくれました。
子供の時から音楽業界のプロの方々にいろんな経験をさせてもらったこと
クラシックしかやってこなかった自分に、ロックやポップスを教えてくれたバンドメンバー
思春期とか反抗期とか色々あっても、一人前の大人として接してくれた当時のスタッフの方々
かけがえのない時間があって、今私はまた劇伴作家としてこの世界にいられる。
ので
「天才てれびくん」に出てたと勘違いするのはやめて!!!!!!!!!!!!
というのが今回ツイッターで連投したりブログを更新するきっかけでした。
いや、本当に多いのです。
実は今週2回ありまして、、、ちょっと声を大にして言いたくなった、、、
そして「天才てれびくん」に関しては、ツイッターに書いたとおり
姉妹番組ですが、スタッフも出演者も収録現場も全く別の番組で
私は憧れてたし大好きだったけど、出れなかった(というかオーディションを受けさせてもらうことすら出来なかった)番組です。
てれび戦士はすごいです。
ビットルズは毎週土曜、多くて日曜も、、という具合の活動頻度でしたが
天てれはレッスンとかも含めてほぼ毎日お仕事だったのではないかな。
(もちろんNHKの教育番組なので、学業を最優先にしてくれるのですが)
てれび戦士は大好きだし、憧れでした。今もです。
今もドラマや映画で前田公輝さんや岩井七世さんをお見かけすると嬉しくなるし
りっぴーが紅白出た時なんて涙目で正座して見てたし
中田あすみちゃんや佐久間信子ちゃんが見たくてピチレモン買ってたし
引退された方々含めて、皆さんもうアイドルですしヒーローです。
私の子供時代のキラキラした思い出です。
テレビ戦士、なりたかった、でもなれなかった。
その代わり、私はビットルズになれた。
なので、、「天てれ間違い」は結構悲しいよ、というお話でした。
何よりも、「元てれび戦士」だと思って話しかけてくださった方を否定しなければならないのが辛いです。その後楽しい話に持っていけない
(私をてれび戦士と勘違いする方は100%天才ビットくんを知らないです。
何故なら、天才てれびくんに渋江夏奈というてれび戦士がいた、という記憶があるから話しかけてきてるわけではないからです。
あの人そうらしいよ、という噂を耳にして、なんとなく名前聞いたことあるテレビに出てた芸能人?!ってテンションなので、、、)
これからも、私は勘違いをしてる人に対して恐れず番組の説明をして間違いを訂正させて頂きますが
天才てれびくんにもビットくんにも
いつか、作曲家として関われる日が来たら
それはもっと幸せだな、と思う今日このごろです。
で、話変わるのですが
ビットルズとして活動していた当時、ボーカル&ベースを担当した熊本野映ちゃんは
劇団ひまわりに所属しており、同じひまわりの同い年の女優さんと二人でブログをやっていました。
野映ちゃんが劇団ひまわりの舞台「家なき子」に出演した時にその女優さんがアーサーという体が不自由な少年の役を演じられていて
私はその歌声と、まっすぐな演技力にうちのめされて
ファンになってしまって
野映ちゃんとその子のブログもいつもチェックしてたし、家なき子の再演も見に行きました。
その、女優さんというのが
石川由依さんなんです。
と、いうわけで!!!!!!!!!!!!
13年?くらい前から大ファンだった石川由依さんがヒロインを務めるアニメ「デビルズライン 」は4/7(土)から放送開始です!!!!
音楽を担当させていただきました!!!!!!
この話ずっとしたかった。もうしてたっけ?
ともかく!!!
ご覧ください!
よろしくお願いします!!!!