澁江夏奈のブログ。

作曲家 澁江夏奈のブログです。

いよいよ本日『昭和元禄落語心中』×Jazz NIGHTSです。

 

夜更け。

日付が変わってしまい本日ですが

www.mitsukoshiguide.jp

 

こちら!是非お越し下さい。

1回目 18:00~

2回目 20:00~

どちらも、内容は変わりませんので、お買い物のついででも、お食事のついででも。

立ち寄って頂けましたら幸いです。

 

明日、一緒に演奏して下さるメンバーを紹介致します。

Trumpet 吉澤達彦

A.sax/S.sax/Flute 中山拓

Guitar 紺田凌平

Bass 佐藤潤一

Drum 北井誉人

Piano 澁江夏奈

 

です。

全員平成生まれ、しかし実績も実力も世代を代表するジャズメンの方々です。一番若い子は22歳ですね。。

レコーディングメンバーではありませんが...Jazz Nightということで

落語心中の劇伴音楽、でありながら

ジャズライブとしても楽しんで頂けるよう全曲アレンジし直しました。

 

本日のリハーサル、とても

和気藹々

と...

 

明日が楽しみです。

 

雨の予報が出ており、お足元が不安ですが

ぜひお越し下さい。

 

 

 

 

 

 

FMシアター「猫はどこへ行った」来週放送です。

 

昨日は、こちらのラジオドラマの劇伴レコーディングでした。

 

www.nhk.or.jp

 

登場人物は2人と2匹。

対話で進んでいくドラマ、些細なセリフに混じる心情にぴっったりと寄り添いしかしそれもさりげなく、気付かれないように!を心がけ、秒単位で音楽の展開を合わせ、劇伴を作りました。

 

私が初めて商業的に作曲の仕事をさせて頂いたのがNHKのFMシアターの作品でした。

大学4年生になってすぐ、誕生日も迎える前で

それ以来、ありがたいことに毎年作品に携わらせて頂いております。

 

しかし今まで音楽を作ってきた作品は主人公が全員自分と同じ世代、もしくは年下

少年少女が主人公の作品のみだったのに対し、今回は自分より遥かに年上の主人公でして

自分のことをお互い語りながら相手を語り、また知ろうとする、ぐっと大人向けのドラマに音楽を作るには

自分の中にまた新たな扉を探さないといけない

そんな、面白き音楽旅でした。

 

やはり、テレビであれラジオであれ

お仕事の度に本を頂き、本を読む。

これが私は好きなのだと、思ったお正月でした。

 

 

来週1/21 22時よりNHK FMにてオンエアです。

 

 

 

昨日の「GINZA JAZZzzzz supported by 銀座三越」ありがとうございました。

 

昨日、20:30より放送されたGINZA JAZZzzzz supported by 銀座三越、聴いて頂いた方々、ありがとうございました。

ラジオアプリradikoのタイムフリーを使いますと来週の日曜まで聴くことが出来ます。

 

 

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パーソナリティのジャズピアニスト、秋田慎治さん。

とても朗らかかつダンディな御仁でいらっしゃいます。

秋田さんのおかげでどうにか喋ることが出来ました・・・

 

初めて出会ったジャズ、ということでMcCoy TynerのFly with the windを紹介させて頂き、弦楽器を使った編成に衝撃を受けたことをお話いたしましたが

その後オンエアして頂いた「かは、たれどき」こちらも弦楽器を編成に入れており

我ながら、良い流れだ・・・と思いました。

弦楽器が入ったジャズ。大好きなサウンドの一つです。

 

 

失礼があってはと、収録前から秋田さんの最新アルバムを聴き込んでおりましたが

とても素敵なナンバーにあふれておりますのでご紹介させてください。

 

time - 10

time - 10

 

 

1曲目、たくさんのおもちゃのような、無邪気な音たちが溢れる霧を掻き分けながら進んで行くと、そこからはファンキーなナンバー、スムース的な透明感あるナンバー、フュージョン、歌もの。。。と驚くべきほど多様なジャンルが続きますがどのトラックにも秋田さんのサウンド、という一本の糸が真ん中に必ず通っていて

秋田さんの音楽、が次々と色んな衣装とお化粧をして一人舞台を魅せてくれる、そんな素敵なアルバムです。

One note sambaのアレンジはもうよだれもののかっこよさで

編成はエレベ、ドラム、歌、エレピ、という至ってシンプルな編成にも関わらずリハモと軽いながらもそこかしこに出てくるコードとリズムのキメ、そこに乗っかるTOKUさんのスキャットが凄まじい奥行きを出しております。

 

秋田さんのピアノの音は、柔らかいのに輝きがあって

弱音ペダルを踏んでいても芯があって

ピアニストってすごいなぁと・・・

(学生時代、初めてピアノのレコーディングをしたとき自分の音のあまりのドギツさに少々ヘコんだのを思い出しました。)

 

 

秋田さんの番組に出演させて頂けて光栄でございました。

 

 

(かなり頑張って喋っていたつもりでしたが、やはり蚊の鳴くような弱々しい声でした・・・

またいつかラジオ番組に出演させて頂く機会があったら

あれこの人UFOに連れてかれてなんかどっか修理されたのかな?ってくらいハキハキと溌剌と喋ることを誓います。)

 

 

ラジオ出演いたします。

 

窓の結露に冬らしさを感じる日です。

 

今夜、ゲスト出演させて頂きましたラジオ番組が放送です。

ジャズピアニスト秋田慎治さんパーソナリティのジャズ番組。

落語心中の音楽のことから学生時代にやっていたビッグバンドのことまでお話しさせて頂きました。

生まれて初めてのラジオ出演、しかもトーク・・・

極度の緊張に蚊の鳴くような声の私に、放送作家の方がテンションを上げて!!!テンションを!!!と励まして下さり・・・

お話も取り留めない事態になっていたように思うので、不安です・・・

 

www.tfm.co.jp

 

落語心中の劇伴、それから私がジャズにハマるきっかけとなったナンバーもかけて下さります。

お時間あればぜひ、お聴きください。

 

 

 

 

「昭和元禄落語心中-助六再び篇-」今週金曜深夜より放送開始です。

 

2017年になりました。

あけましておめでとうございます。

本年初めてのブログ更新となります。

 

今週の金曜深夜より、ついについに待望の落語心中2期が放送開始になります。。。

待ち焦がれました。

 

rakugo-shinju-anime.jp

 

OADでは二人の主人公、与太郎と八雲の出会い、そして与太郎の成長を

昨年のテレビシリーズ1期ではそんな与太郎を導く八雲が今の芸を手にするまでの過去とは・・・?と、八雲のなんとも可愛らしい幼少期にまで遡り、

落語との出会いから彼に大きな影響を与える助六、そしてみよ吉との日々、そして別れが描かれました。

そしてこの度放送されるテレビシリーズ2期では現代に戻り、

真打ちになった与太郎、そして彼と共に歩む家族

落語を業とし、芸に関わる人たちのドラマが織り成されてゆきます。

 

初めてOADのために落語心中のテーマを作曲したのはもう2年半前になります。

なんと長い時間が経ってしまいましたが、これでついに終わりです。

 

原作の漫画は昨年夏に完結しました。

内容については今ここで触れるわけにはいけませんが・・・

最後の方のあるシーンの、あるページはあまりに号泣しすぎて捲ることができませんでした。

このページを捲ってしまったら、もう自分と落語心中の旅は最後なのだと・・・

14回目にしてようやく捲ることができました。

 

2期のためにこの度も34曲、音楽を書かせて頂きました。

終わりゆくもの、これから始まるもの。

死にゆくもの、生まれゆくもの。

命を繋いでいくこと。

そんなことを考えながらの約1ヶ月。

終わってから、今まで感じたことのない寂しさの波と、暖かい感謝の気持ちの波に

しばらく燃えカスとなっていました。

 

今回の音楽は、少し現代を意識したサウンド・・・というわけではないのですが

いままで頑にギターはアコースティックな音色を守ってきたのですが、2期でついにエレキギター解禁となりました。

初登場の楽器はもう一つ、ヴィブラフォン

ヴィブラフォンは桃ドロップのような音色ですが、もちろん2期から登場するあの方をイメージしての楽曲にメインで使用しました。

弾けるような生命力。これから花を咲かそうとする蕾のようなあの方ですね。

もちろん、豪華なビッグバンドサウンドの楽曲もあります。

今回も、日本のジャズシーンの・・・ラスボス、のようなミュージシャンの方々に結集して頂き2日間に渡るレコーディングを行いました。

テレビシリーズのための音楽は1期同様、先にオーダーを頂いての楽曲制作なので、最終的にどのような画にどの音楽がどのタイミングで流れるのかは私も放送を見るまで分かりません。

なのでリアタイ視聴はいつも試験結果発表のような緊張もありますが

最後のシリーズ、私も一視聴者として全力で楽しみたいと思います。

 

初回放送は

 

2017年1月6日26:40~(初回は15分押し) TBS系列にて

 

何卒

よろしくお願い致します。

 

 

2016年秋アニメ

 

今クールも素晴らしい作品とのご縁がありました。

 

どれも甲乙つけがたいので、ベストではなく、その1、その2、、、

という流れで感想を述べさせて頂きたいと思います。

 

その1:

夏目友人帳 伍

www.natsume-anime.jp

 

もう見る前から素晴らしいことは分かっている。。。

1期からかかさず見ている夏目友人帳の最新シリーズです。

このシリーズから監督が交代になり、大森監督は総監督となられたのですが

良い意味で、変わらず

毎週ホッとする5期でした。

 

一番好きだったのは第五話の「結んではいけない」

年を取ったのでしょうか。

号泣でした。

 

Bパート、離ればなれになっていた2匹の友人同士の怪が再会するシーン

なんとも叙情的な弦カルの劇伴が素敵すぎます。

計ってみると約1'46、恐らく1曲丸々流れているのではと推測しますが

その後、割と間をあけずに登場する次の劇伴もピアノと弦カル五重奏で編成に統一感があり、感情がどんどんかき立てられいきます。

夏目友人帳の劇伴はシーンをまたいで長尺流れることが多く、吉森さんの劇伴大好きな私としては俺得、という感じです。

 

号泣したのはエンディングのイントロがもう始まっている終わる瞬間

夏目さんの

「それは」

目を閉じ、暗転

「それは、まるで」

この演出です。

そこまでの、白いモサモサした妖怪が黒板に書いた恋文モノローグで既に涙腺をこらえているのですが、この暗転の演出、さらに「恋」という決定的な一言を言わずに終わるところ。

号泣でした。

原作のコマ割がこうなのか、アニメ独自の演出がこうなのかは存じませんが

心を奪われた瞬間でした。

 

第6期はなんと本年放送予定。

もうこのまま10期くらいまで続いて欲しいと願うばかりです。

 

その2:

ドリフターズ

www.nbcuni.co.jp

 

もう、もう、キャストがあああああああ

那須与一のこのビジュアルに斎賀みつきさん、キタコレエェェェェェェという感じでございます。(某幕末浅葱色の集団系アニメの美少年剣士を彷彿と致します・・・)

更には中村悠一さんの薩摩言葉がすごすぎるのでございます。もう時々台詞を追うのが大変なほどの本格さでございました。

中休み回、といった回もなく1話からもう怒濤の勢い、戦闘シーンの連続ではありますが、ちょいちょい挟まれる思い切ったギャグシーンが緩急となって楽しく見させて頂きました。

オープニングがすごくかっこ良かったのですが、本編尺が盛りだくさんだったのでしょう、省略回が少なく残念。。。

 

歴史好きとしてはもう夢の異種格闘技戦という感じで

最終回の島津豊久土方歳三の一戦は大変燃えました。

少々、土方さんがエンズなのは悲しいところでありますが・・・(土方さんのご出身である日野市は私の地元にとてもとても近い場所であります)

 

オープニング映像にしっかり飛竜と山口多聞さんが映っていらっしゃいますので期待しておりましたが、こちらも2期が放送されるとのことで(時期は未定)

また続編が楽しみです。

 

 

その3:

ユーリ!!! on ICE

 

yurionice.com

 

音楽が・・・・・・・・・・

音楽が、音楽が素晴らしすぎる・・・・・・・・!!!!!!

もうオープニングから個人的にドンピシャなサウンドで大興奮でございます、しかも歌唱はディーン・フジオカさん。

Aメロはホルンのリズミカルな伴奏がクラシックなオーケストレーションを彷彿とさせますが拍頭のバスドラ(ドラムのバスドラでしょうか?ティンパニも入ってる?)が後々のテクノなリズムトラックを予感させ、Bメロの中音域の弦の刻みがサビに向けてどんどん細かいリズムで煽っていき、サビで思いっ切り解放、シンセが前に押し出されこれまでのオケと雰囲気がガラッと変わりますがまるで違和感がない、たった1分で音楽の歴史表現しちゃっています、カッコ良過ぎです!!!

こちらの作品、さりげなく背景に溶け込み流れている劇伴も主張しすぎてない絶妙なサウンドなのですが、スケーター達がそれぞれプログラムで使用する楽曲の素晴らしさに脱帽。

プログラムで使用される楽曲は1曲1曲もの凄く作り込まれており、架空の映画のテーマソング、友達の音大生に作曲してもらったオリジナル曲、自分のテーマソングなど、その凝った設定も楽しく

既存の曲もこのためにレコーディングするという力の入れよう。

もちろん、参加しているミュージシャンの豪華さといったらありません・・・

ソングコレクション早く買わなきゃ。

 

音楽だけではありません、もうストーリーも面白くて面白くて・・・

フィギュアスケートはテレビ放送を見る程度の素人でしかありませんが

そんな素人が大会を見ながら「選手はこんな想いなのではなかろうか」「舞台裏ではこんなことあるんじゃなかろうか」という妄想が見事に表現されています。

選手達がプログラムを滑っているスケートシーンの間は、彼らのモノローグが進行していき

それぞれの選手達のバッググラウンド、今どんな気持ちで滑っているかなどが語られ

勇利とヴィクトルという力強い二人の主人公のお話でもありながら、群像劇のようでもある。

スポーツアニメでありながら、個々のキャラクターの人間ドラマもしっかり描かれているので、どのキャラも本当に魅力的に感じます。

 

プロの振り付けと衣装のデザイン、プログラムのための楽曲達はアートとしても楽しめる要素を持っており

一話一話見るごとにそれぞれの分野のプロの仕事、細部にまでこだわった制作の方々の想いのシャワーを浴び、一層ごとに違う味のクリームが塗ってある何層にも折り重なったミルフィーユのようなアニメでした。

 

最終回で勇利が「完結しない物語ほど、魅力的な物語はない」と言っておりました。

期待・・・してしまう・・・!

 

こんな素晴らしいアニメをリアルタイムで見れる

そんな2016年に生きることが出来て仕合わせでございました。

 

 

2017年も楽しみな作品がたくさんございます。

あ、というか、自分も制作側になる3ヶ月が訪れるのでございました。

告知は次の投稿にて。